ジャンヌ・ダルクとは

ジャンヌ・ダルク百年戦争の時代、フランスの英雄としてイギリスと戦い、魔女として火刑になったことは、授業で習った。この本も、ジャンヌの、そんな一生を追うものかと、教科書を開くような気分で読み始めたが、予想に反して面白かった。生きているときのジャンヌではなく、ジャンヌの死後、ジャンヌについて、どんな伝説や議論があったのかを中心に書いている。天使の声で戦い始めるジャンヌは、病気だったのか、誰かに操られていたのか、そして、王女だったなどという説まで出てくる。本当のジャンヌが、なぜ、戦争に立ち向かったのかはわからない。でも、ジャンヌが今も歴史の中で生きていることはわかった。