2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ありがとうございます

不思議なことだけど、どこにも宣伝していないのに、このブログを見に来てくれる人が、思ったより、ずっと多いです。アクセス解析を見ていると、ブックマークをしてくれている人や、URLをそのまま打ち込んでくれている人が、かなり、います。勿論、毎日、…

Da Capo

一応、『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』に登場する本や映画や音楽の紹介はしました。 でも、ブックマークのほうでは、参考になるものも載せているので、まだまだ、終わりそうにありません。 でも、ブックマークは、感想とかいらないから…レビューとか…

エレガントな宇宙に住んで

超ひも理論は、『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』のほとんど、最終部分に出てくるので、テーマとして、とても大切だと思う。ミシンと海亀が、ビッグバンの最中に飛び、二人の愛の怯えが、震えが、喜びが、万物を作り、宇宙になる。そして、このスーパ…

わかった気だけなのかもしれないけど・・・

『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』の最終章で、まるっきり、わからない部分があった。「僕らは…クォークを突破し、遥か11次元の彼方、10の-35乗の世界に飛翔した。そこにあるのは、一本の振動するひもだった。」みんな、わかるんだろうか。私は、最後…

stretta

しし座流星群を追え!―98年、99年秋日本に大流星雨が出現する (別冊家庭画報)出版社/メーカー: 世界文化社発売日: 1998/11メディア: ムック クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る 最新情報 ハレー彗星’86作者: 木村繁出版社/メーカー: 朝日新聞社…

歴史を知ると

パリ・コミューンのことは、世界史で習った。でも、あのあたりは、ごちゃごちゃしていて、よく理解できなかった。でも、この本を読んで、なぜ、こんな事件が起きたのか、その背景や経過が、前よりもよくわかった。ミュージカルの『レ・ミゼラブル』で、いつ…

初めて知った悲劇

クメール・ルージュのことは、初めて知った。ポル・ポトという人も初めて聞いた。世界史でも、現代に近くなると、先生は教えない。各自、教科書を読んでおいてください、というだけだ。誰も言うことなど、聞かない。カンボジアで、こんな大虐殺があったなん…

第三の嘘

『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』では、第三部であるこの本のテーマは、”虚実の概念の破壊”だという。そして、無駄な伏線について触れる。フーガの中の最終intermission『第三の嘘』も、嘘か真実か、読んで行くうちにわからなくなる。謎解きのはずな…

静かな本

『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』の中で、悪童日記三部作の第二部のテーマは、”自他の概念の破壊”と書いてあった。難しい。アイデンティティという言葉があるけれど、うまく日本語にできない。そういう難しいテーマはわからないけれど、静かな小説で…

読むべき本

アゴタ・クリストフの悪童日記三部作のうち、『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』のintermissionタイトルになっているのは、第三部の『第三の嘘』だ。でも、著作自体には、三作とも触れてある。作中の「私」は、悪童日記のテーマを”善悪の概念の破壊”と…

面白い!

ダウジングの利用方法についての解説書。Lロッドを使って、水脈を探したり、夢分析をしたり、今では、風水も取り入れているという。こういう超能力ものというのは、嘘だと思っても、楽しく遊べる。それに、なんと、Lロッドが本についていて、自分でもダウ…

読むまで知らなかった

マリファナより、タバコやアルコールのほうが害になるってことを、日本人は知っているのだろうか? マリファナ=大麻を持っていたり、使ったりすると、当然、逮捕される。悪いものを使っている人達は罰せられることなく、何の害もないものを使っている人が罪…

ジャンヌ・ダルクとは

ジャンヌ・ダルクが百年戦争の時代、フランスの英雄としてイギリスと戦い、魔女として火刑になったことは、授業で習った。この本も、ジャンヌの、そんな一生を追うものかと、教科書を開くような気分で読み始めたが、予想に反して面白かった。生きているとき…

私は泣いた

琴音さんのブログ『愛をめぐる奇妙な告白のためのブログ』の『フーガ』の幻のあとがきに、お母さんに、アリス・ミラーを読ませたいけど、読んでくれないから、小説にしたって書いてあった。子供の頃の心の傷から立ち直る話。私は、この本を読んで、何度も、…

琴音さんに負けないで欲しい

ライブドアの問題で、琴音さんは、大変な苦労をしているらしい。琴音さんが、私と同じ鬱病なのは、ブログで読んだ。冬…。本当は、ものすごく体調が悪いんじゃないだろうか。フーガを読めばわかるように、琴音さんの世界は、ガラス細工のようだ。あんな繊細な…

ライブドアショック

琴音さんが、ブログで、ライブドアの不祥事でプロモーションができなくなったと書いていた。 『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』を好きな人は、アマゾンのリンクを貼って欲しいって。是非、貼りたい。推薦文も書いて欲しいってあったけど、二度目になる…

仮面の男

文句なしに面白い映画だと思う。下品な天才モーツァルトに嫉妬する敬虔な凡人サリエリ。神の悪戯にサリエリはモーツァルトを憎悪する。モーツァルトの死の真相が、はっきりしないのも、こうした物語を産むのだろう。ミュージカル「M!」も素晴らしかったけ…

綺麗な言葉

詩は、あまり得意ではない。国語の授業で詩が、毎年あるけれど、意味がよくわからないものが多い(と思う)。詩を書く授業もあるけれど、これも好きじゃない。作文より、嫌いだ。何を書いていいかわからないからかもしれない。リスカの友達とかは、詩を書く…

好きだった童話

「幸福の王子」は、子供の頃、大好きだった。何度も読んだ。大きくなってから、オスカー・ワイルドの作品だと知った。『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』には、幸福の王子とツバメの話しが出てくる。それで、読み返してみる気になった。何年ぶりだろう…

子供の頃を懐かしんで

『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』には、さまざまな本が出てくる。映画も音楽も出てくる。アンデルセン童話集から取られているものも多い。あ、この本、小さい時に読んだ、と思うのだけれど、話を思い出そうとするとあいまいで、自分が、大事なものを…

マシン語は、かっこいい

私の大好きな小説『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』では、マシン語の話が、かなりでてきて、クライマックスは、マシン語で、書かれている。マシン語はわからなくても、意味はわかるように書いてあるのだけれど、たぶん、そんな意味なのであろうなぁと…

『凱旋門』続き

ゴドーを待ちながら (ベスト・オブ・ベケット)作者: サミュエル・ベケット,安堂信也,高橋康也出版社/メーカー: 白水社発売日: 1990/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 43回この商品を含むブログ (55件) を見る ナポレオンの生涯:ヨーロッパをわが手に (…

愛に生きた女性

フランスの国民的シャンソン歌手、エディット・ピアフは、まさに愛に生きた女性だった。貧しい一家に生まれ、歌うことでしか生計を立てるすべを知らない彼女は、多くの男性遍歴を重ねながら、偉大な歌手へと成長していく。その中でも有名なのは、「ラ・ヴィ…

ラヴィックの運命、葉の運命

第二次世界大戦下のパリ。ドイツからの亡命医師ラヴィックと女優志願のジョアンは知り合い恋に落ちる。しかし、ラヴィックは、かつての恋人を殺したゲシュタポを見つけ、復讐を遂げる決意をする。平和な時代ならば、決して、出会うことのなかった二人の悲恋…

『凱旋門』

『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』の中には、さまざまなintermissionがありますが、私は、この『凱旋門』が、かなり好きです。 悲惨ではありますが、前向きで強い意志を持った登場人物の話だからです。 私は、あそこまで、強くはありません。だから、…

贅沢な本

私が、今、はまっている『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』が、知性と感性の両面に大きく訴えかける本と言う点で、ある種、贅沢といえるのとは、また異なり、このアリスのオリジナルは、ルイス・キャロルの書いた原作を忠実に再現していると言う点で、…

ロレンスの悲しみ

『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』の中で、T.E.ロレンスに触れられるのは、たった一行だけだ。でも、その一行が印象深い。「T.E.ロレンスの瞳に宿る悲しみの風景を…」から始まる一行。アラブは、ロレンスにとって、生涯を賭けた土地であり、生涯、その…

「ノスリの夢」以降

わが闘争(上)―民族主義的世界観(角川文庫)作者: アドルフ・ヒトラー,平野一郎,将積茂出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1973/10/01メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 129回この商品を含むブログ (71件) を見る わが闘争(下)―国家社会主義運動(角川文庫)作…

奇妙な告白のためのグールド

『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』には、グレン・グールドについて、書かれた部分が多い。私も、ピアノを小さい頃から習っている関係で、グールドには、興味を持っていた。グールドに関するエピソードは、いくら語っても尽きないのではないかと思われ…

愛憎と自己犠牲

『影の獄にて』は三部構成だが、その第二部のタイトルが、『種まく人』だ。一部と二部は、映画『戦場のメリークリスマス』として公開されているので、見た人も多いと思う。第二部は、セリアズとセリアズの奇形の弟、捕虜収容所のヨノイ大尉の物語である。セ…