子供の頃を懐かしんで

『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』には、さまざまな本が出てくる。映画も音楽も出てくる。アンデルセン童話集から取られているものも多い。あ、この本、小さい時に読んだ、と思うのだけれど、話を思い出そうとするとあいまいで、自分が、大事なものを忘れてしまったような気になって悲しい。そういうきっかけで、アンデルセンの童話を読み直してみた。絵本と違い、きちんと書かれている。ハリー・クラークという人の挿絵が、きれいで、とても得をした気分になる。童話というのは、子供のためにあるわけではないのではないか。大きくなっても、十分に、楽しめる。読んで欲しい。

雪の女王

雪の女王





アンデルセンの絵本 人魚ひめ

アンデルセンの絵本 人魚ひめ